オアフ島不動産2023年2月のコンドミニアムの統計データと現在の状況
2023-03-31
オアフ島不動産2023年2月のコンドミニアムの統計データと現在の状況
ホノルル不動産協会の統計によりますと、2月のコンドの売却物件数は325で、昨年2月の486と比較して、33.1%減となっております。
ただ、先月の1月の275と比較しますと、18.2%増となっています。
2月のコンドの中間価格は、$480,000でした。
昨年2月の$497,000と比較して、3.4%マイナス、先月1月の$495,000と比較しても、3%のマイナスとなっています。
昨年、2022年の前半くらいまでは、かなり市場が活発に動いておりましたが、ご存じのようにアメリカの金利引き上げが、がかなり影響していると思います。
この2月の統計結果から全体的に、オアフ島の不動産市場はスローな状況です。
しかし、コンドの中でも詳しく見ていきますと、短期貸しができるコンド、いわゆるホテルコンドタイプは、現在も活発に動いているようです。
ただし、ラグジュリーなホテルコンドは除きます。
その理由は、以下の3点が考えれるのではないかとみています。
1.ローンが組めない
フルキッチンがついている1ベッドルームのホテルコンドもありますが、フルキッチンがついていないスタジオタイプのホテルコンド物件は、基本的に通常の住宅ローンを組むのは難しいとされています。
ですので、購入には、通常、現金払いとなります。
従って、ローンの金利上昇の影響は受けないことになります。
2.バイヤーの増加
ハワイへの観光客もコロナ以前の状態に戻ってきています。
結果、ホテルコンドなど短期で貸しできるお部屋の需要が高まり、稼働率の上昇=賃貸収入の上昇も期待され、バイヤーも増加しているのではないかと思います。
3.短期貸しについての罰則強化
ホノルル市が数年前に違法での短期貸しについて、罰則を強化したため、合法的に貸せる物件が限定されています。
よって、「合法的に貸せる物件」の人気が高まっていることもあると思います。
また逆に、合法的に貸せるようになったコンドも一部あり、そのようなコンド物件の売買は動いています。
上記の3点から、ホテルコンドなどの短期で貸せる物件の需要が拡大したと思われます。